総合問題3の事例
次の事例を読んで、問題120から問題122までについて答えなさい。
〔事 例〕
Aさん(42歳、男性)は、知的障害がある。父親(72歳)と二人暮らしをしている。半年前、Aさんに血便がみられたため病院を受診したところ、大腸がん(colorectal cancer)と診断され、S状結腸ストーマを造設した。パウチの交換に支援が必要となり、退院後は父親が自宅で介護をしていた。父親の介護負担が大きくなったため、居宅介護(ホームヘルプサービス)を利用することになった。
ある日、訪問介護員(ホームヘルパー)がAさんの自宅を訪問したところ、Aさんの父親から、「地震のニュースを見たら、知的障害があり、ストーマの管理が必要な息子に対する災害時の対応が心配になった」と相談があった。訪問介護員(ホームヘルパー)は、相談支援専門員に状況を報告し、相談支援専門員とともにほかの利用者家族に確認したところ、同様に災害時の不安を感じている親が多く、この地域では個別避難計画の作成が遅れていることがわかった。そこで、訪問介護員(ホームヘルパー)はこの課題を地域の課題としてとらえ、サービス提供責任者や相談支援専門員とともに対応することを確認した。
次のうち、この地域課題の検討を働きかける場として、最も適切なものを1つ選びなさい。
(注)「協議会」とは、障害者の日常生活及び社会生活を総合的に支援するための法律第89条の3第1項に規定するものである。
ひとつ選ぶと、答え合わせが出ます。
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正答は1です。
解説
訪問介護員は、個別避難計画の作成の遅れを地域の課題としてとらえています。障害者総合支援法の協議会は、地域の支援体制の課題を共有して体制の整備を協議する場であるため、正答は1です。
- 正答1協議会は、関係機関や障害者とその家族などで構成され、地方公共団体が置くよう努めるものです。地域の支援体制に関する課題の情報を共有し、地域の実情に応じた体制の整備を協議します。資料1
- 誤り2運営適正化委員会は、都道府県社会福祉協議会に置かれます。福祉サービス利用援助事業の適正な運営の確保と、福祉サービスに関する苦情の解決を担います。資料2
- 誤り3介護保険審査会は、各都道府県に置かれます。要介護認定など介護保険の処分に不服がある人からの審査請求を扱います。資料3
- 誤り4障害者政策委員会は、内閣府に置かれます。障害者基本計画について調査審議し、計画の実施状況を監視します。資料4
- 誤り5地方更生保護委員会は、仮釈放の許可や保護観察所の事務の監督などを担う機関です。地域の障害福祉の課題を話し合う場ではありません。資料5
出典:第38回介護福祉士国家試験 問題122(公益財団法人社会福祉振興・試験センター)
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